2007年11月15日 (木)

素敵な絵本のプレゼント

結婚式にて、チャペルから出てくる新郎新婦を花びらをまきながら先導する「フラワーガール」の役をおおせつかったわが家の双子。そのお礼にと花嫁のK子さんが素敵な絵本をプレゼントしてくださいました。

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くまのがっこう (PICT.BOOK)」の作者・あいはらひろゆきさん(文)とあだちなみさん(絵)のコンビが書かれた新作「クリスマスプレゼント 1 (1)」と「クリスマスプレゼント 2 (2)」です。

クリスマスイブに起きた不思議なふたつのお話。

1冊目はお母さんと2人暮らしの女の子が主人公で、イブの夜、お母さんの帰りを待っている間に奇跡が起こります。

2冊目はその子のお母さんが主人公。お母さんの仕事はケーキを売る仕事、クリスマスイブは最も忙しく、最終バスに乗り遅れてしまいます。でもそこにサンタクロースがやってきて素敵なプレゼントをくれるのです。

「おとなのわたしにもプレゼントがあるなんて・・・」

クリスマスの夜には奇跡が起こる。

でも、それはとても静かな、あたたかい奇跡なのです。

ワーキングマザーにとっては、鼻の奥がツーンとくるかも。(私はきました)

ぜひ2冊セットで読んでみてください。クリスマスプレゼントにぴったりの絵本ですよ。

K子さん、素敵な絵本を選んでくださって、本当にありがとう。

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【Photo】プレゼントされた絵本を読む、マーヤとサーヤ

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2007年5月31日 (木)

こぶたのペエくん

我が家から車で少々行ったところに、ブックオフができました。

先日、初めて行ってみたのですが、本だけでなくCDやDVD、ゲームソフト、それから衣類や雑貨なんかもあるんですね。

いろいろ見てまわりましたが、結局、夫がDVDを買い、サーヤとマーヤにはそれぞれ自分たちが選んだ本を1冊ずつ買ってやりました。

車に戻り、忘れ物をしたことに気づいた私は子供たちを車に残して、夫と2人でお店に戻りました。

しばらくして車に戻ると・・・2人とも大人しく本を読んでいるかと思いきや、マーヤがワアワア泣いているじゃぁないですか。その横でサーヤが「しかたないやんかー」と怒った声で言っているのが聞こえました。

「まーちゃん、どうしたん?」

たずねてみても、要領を得ません。

代わりにサーヤが答えました。

「マーヤね、ママがきれいな本を買ってくれると思っててんて」

なるほどねぇ。

普通の本屋さんのように、立ち読みしていた本ではなくて、他の人がさわっていないきれいな本を買ってもらえると思っていたようです。仕方ないやん、ブックオフだもん。

「まーちゃん、あのお店はね、『もう読まないけど、他の人が読んでくれないかなぁ』って本をもっていくお店なんだよ。だから、1冊ずつしかないの。」

・・・と言ってみたのですが、きれい好きのマーヤはどうしても古い本がいやなもよう。

これがまたねぇ、1983年発行の本だったんですよ。24年前のものです。新刊ですら並んでいるブックオフにしては珍しいですよね。

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それがこの本。題名は「こぶたのペエくん」。今から30年前にさかのぼる1977年に第一刷が発行されたそうです。

「なにをペエさん、そんなことおききするんじゃありません。」

そんな言葉使いをする「おばさんぶた」なんかがでてきます。なかなか素敵な子供向けの短編集です。

なんとかなだめて、家に帰ると、マーヤが子供部屋でこっそり「こぶたのペエくん」の本の表紙を布巾でふいていました。そんなに汚れているわけではないのですが、きれい好きのマーヤにはどうしても気持ちが悪かったのでしょう。

そんなマーヤの姿がいじらしくて、和紙でブックカバーを作ってやりました。

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そしたら途端に気に入って、マーヤさん、毎日学校に持っていくぢゃぁないですか。

・・・あらあら私、「おばさんぶた」みたいになってきました。

というわけで、今、マーヤがはまっているのは30年前に発行された「こぶたのペエくん」なのでありました。

ちょっぴり渋い小学1年生のマーヤです。

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2007年5月30日 (水)

小学生女子の間で流行るもの

ご存じですか?「レインボーマジック」

今、小学校1〜2年生の女の子の間で大ブレークしているそうです。

7人の虹の妖精たちを探すレイチェルとカースティという2人の女の子の冒険のお話で、「赤の妖精ルビー」「オレンジの妖精アンバー」「黄色の妖精サフラン」・・・と、探す妖精のお話ごとに1冊ずつ分かれていて、全部で7冊シリーズの本になっています。

サーヤがクラスのお友達から教えてもらい、本屋さんに行った時、めずらしく「この本買って」と言い出しました。おそるべし、友達の影響力。

シリーズものなのに、なぜかサーヤが選んだのは第四巻「みどりの妖精ファーン」。シリーズ途中からでも楽しめるようで、毎日学校にも持って行き、先日、ついに読み終えました。

「サーヤ、読み終わったからママに貸してあげる」と私に貸してくれました。

早速読んでみました。挿絵が多くて、読みやすい本ですよ。大人なら10分ぐらいで読み終えてしまいます。

でも、女の子たちは1ページ1ページにドキドキして、想像の世界をふくらませているんでしょうね。

意識して見ていると、登校時にこの「レインボーマジック」シリーズの本を手に持った女の子がちらほらいるのが目につきます。

こんなことって、自分の娘が小学生にならないとわからないものですねぇ。

これから1冊ずつ、シリーズで買いそろえてやろうかなと思っています。

マーヤははまっていないのかって?

実はマーヤにも第一巻「赤の妖精ルビー」を買ってやったのですが、マーヤは今、他の本を読んでいて、まだ読み始めていないようです。

マーヤが今読んでいる本のお話はまた今度・・・。(予告:なかなか渋い本ですよ)

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2006年10月12日 (木)

私が好きな児童書〜ポケットの中の赤ちゃん

双子20061012昨日ご紹介した「モモちゃん」シリーズは、私が大人になって出会った児童書ですが、子供の頃に読んだ児童書で一番好きな本は?とたずねられたら、私は迷わずこの本を挙げます。

「ポケットの中の赤ちゃん」。宇野和子さんが書かれた本です。初版は1972年。

確か、毎年秋に行われる「読書感想文コンクール」の課題図書だったと思います。私が3年生か4年生の夏休みに読書感想文を書くために買ってもらったのが、この本との出会い。

ひとりっ子で弟か妹が欲しくて欲しくてたまらない、なつ子という幼稚園生の女の子がお母さんに「赤ちゃんが欲しい」とねだります。お母さんは「そうねえ、エプロンのポケットに入ってないかしら」と言って、ポケットをひっくりかえしてみますが、入っているのはレシートだったり、輪ゴムだったり。

お母さんがエプロンを置いて買い物に出かけている間に、あきらめきれないなつ子がもう一度、エプロンのポケットを探ってみると・・・
ポケットの底で何かがもぞもぞ動いているんです。

なんと、それは、なつ子の小ゆびのあたまくらいの裸ん坊の赤ちゃんだったのです。

それから、なつ子は赤ちゃんにミルクを飲ませ、オムツを作ってやり、ベッドを用意して・・・としている間に、赤ちゃんはどんどん大きくなって、あっという間になつ子の手のひらぐらいの大きさの女の子になってしまったのです。

女の子の名前はムー。

エプロンのポケットの中から出てきた小さい赤ちゃんのお世話をするところもワクワクするのですが、その後、ムーちゃんとなつ子は様々な冒険をするのです。これがもう、ワクワク、ドキドキ。

「大人に見られたら、消えちゃうの」というムーちゃんをおもちゃとだなにこっそり隠すなつ子。

夜になると、天井の電灯を扉にみたてて、不思議な世界に出かけます。

そこでお菓子をいっぱい食べたり、「死んだお話」を助けたり・・・ドキドキの冒険です。

ムーは不思議な力をもった女の子で、紙に書いた食べ物でも「これはほんものだ」と思えば、本物になって食べることができるのです。

なつ子も真似して「これはほんものだ、ほんものだ。おいしい、ほんもののクリームののった、ほんもののケーキだ。」と言い聞かせて食べてみますが、紙の味しかしません。思いこみが足りないそうです。

当時、小学生だった私は、このお話の部分に魅せられて、本当に本物になったらいいのに、と思っていました。

幼稚園児の我が娘・マーヤは「あのお話はウソだよ。マーヤ、やってみたけど、おいしくなかったもん」と、このあいだ言ってました。

やってみたのか、君は・・・(^^;)

双子にもこの本の読み聞かせをしてやっているのですが、二人が気に入っているお話は「とりこみや」と戦うところ。

小さい頃、おもちゃとか大切にしていた物が、ちゃんとしまっておいたのになくなることってありませんでした?それはね、「とりこみや」の仕業なんです。なつ子の家は床下深くに「とりこみや」が住んでいて、なつ子の大切にしていた物をあれこれと、とりこんでいたのです。

この話を読んで、当時小学生だった私は「うちにもきっと『とりこみや』がいるんだ」と思っていました。気が付いたらなくなっているってことが、時々ありましたもん。

小さい時しか経験できない、夢と現実がごっちゃになった不思議な体験や不思議な気持ちを思い出させる1冊です。

最後はね、お母さんに見られてしまって、ムーちゃん、消えてしまうんです。でもね、「きえないでいよう」と力いっぱいがんばって、小さなお人形になって残ったのです。

お人形を手のひらにのせて「これはほんものだ。これはほんものだ。ふっ。」と必死におまじないをかけるなつ子。もう私、号泣しましたよ。

たった3日間のできごとなんです。なのに、私の心の中に、もう30年以上もあざやかに生き続けているんですよ。

ポケットの中の赤ちゃん
★ポケットの中の赤ちゃん★
当時の本が我が家にまだ残っています。ページは黄ばみはじめていますけど。さすがに一般の書店の店頭には置いていないのですが、アマゾンで探してみたところ、なーんと販売されていましたよ。さすがアマゾンです。

【Photo】このお魚も食べられるようになるかなぁ(海辺で魚のミイラを見つけたマーヤ)

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2006年10月11日 (水)

私が好きな児童書〜モモちゃんとアカネちゃん

双子20061011読書の秋・・・だからという訳ではありませんが、今日は私が大好きな児童書をご紹介しましょう。

今日ご紹介するのは、松谷みよ子さんの「モモちゃんとアカネちゃん」シリーズ。

シリーズ第一巻「ちいさいモモちゃん」は1964年初版のベストセラーシリーズなので、ご存じの方も多いでしょうね。

私も子供の頃から題名は知っていたのですが、ちゃんと読んだのは大人になってから。読み出したら、すぐに、はまってしまいましたよ。

モモちゃんが生まれた時から、お話は始まり、少しずつ大きくなって、妹のアカネちゃんが生まれて・・・その時々の子供の視点や、かたことの言葉などが愛しいのです。

モモちゃんがネズミのお嫁ちゃんになったり、ウシオニに影を取られたり、そらいろの電車に乗ってお空に行ったり・・・不思議なことがいろいろ起こります。小さい頃にみた夢を思い出させてくれるようなファンタジーが満載。

その一方で、お母さんがアカネちゃんを妊娠している時に流産しかけたり、お父さんとの仲がうまく行かず、ノイローゼのようになったお母さんのところに死に神がきたり、ついには離婚してしまい、モモちゃんとアカネちゃんを連れてお母さんが引っ越したり、そしてそして、なんと最後はお父さんが亡くなってしまうのです。

児童書なのに、いいのー?とビックリするぐらいリアルな設定のお話です。

親としての迷いや、子供の頃の説明のつかないもどかしい気持ちなどが、伝わってくるお話ばかりです。

自分で読むのは小学生ぐらいからだと思いますが、双子が3歳半ぐらいから読み聞かせをしています。

1冊に15話ぐらい入っていて、1話完結なのでベッドの中で絵本のように読み聞かせをすることができますよ。

双子は挿絵を見ながら、挿絵がないところも想像力をかせて楽しんでいるようです。

そして私も子供に読んでやるたびに、胸がキュウンとなります。

子供が、そして人生が愛しくなる、そんな本です。

ちいさいモモちゃんモモちゃんとプーモモちゃんとアカネちゃん
★モモちゃんとアカネちゃんシリーズ★
我が家にはまだ、この3冊しかないのです。シリーズは全部で6冊。あと3冊も買い足したくなってきました。

【Photo】ママ、またモモちゃんのご本よんでね(マーヤ)

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2006年9月27日 (水)

からだの絵本

双子20060927
「ママぁ、サーヤがね、マーヤのボウコウをけったから、マーヤ、おねしょしそうだった」

朝起きるなり、マーヤが私にこう言いました。

ボウコウって膀胱ですか・・・?

ためしに訊いてみました。

「まーちゃん、膀胱ってどこにあるか知ってるの?」

「知ってるよ、ここでしょ。おしっこがたまるところなのよ」

と、ちゃんと膀胱のあたりを指さしました。

「からだの絵本に書いてたもん」

我が家の双子が「膀胱」なんてものを知っているのは、「人体絵本—めくってわかる からだのしくみ」を読んでいるからです。

この絵本、おもしろいですよ。大判でかなりリアルに作られています。

時々二人でからだの中をめくっては、キャアキャア言ってます。

そしてこれまた「なーんとなく」身体の中を理解している模様。まだまだ「なーんとなく」ですけどね。

人体絵本—めくってわかる からだのしくみ
★人体絵本ーめくってわかるからだのしくみ★
かなりリアルに身体の中を説明しています。ちょっとグロテスクですが、このリアルさが子供たちにはおもしろいようです。筋肉、骨、内臓・・・と身体の中をめくっていけるのは親でも面白いですよ。身体の中の仕組みを説明してやるときにも役立ちます。

【Photo】おなかをめくると・・・腸がでてくるのよ、キャー(サーヤ)

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2006年9月26日 (火)

おなかの中で赤ちゃんが・・・

双子20060926
あのね、マーヤね、胃とかあるって知らなかった頃ね、おなかの中で赤ちゃんがお母さんが食べたものを、ちょびっとずつ食べて大きくなるんだと思ってたのよ。

いまはね、おへそから栄養をとってるって知ってるの。

・・・てなことを、週末、みんなで晩ご飯を食べている時にマーヤが突然言い出しました。

お母さんの胃の中に赤ちゃんがいて、お母さんが食事をするたびに、赤ちゃんも「あーん」とお口をあけて食べていたと思っていたもよう。

今では、お母さんのおなかの中で赤ちゃんがどうやって栄養をとっているのかがよくわかる絵本「おへそのひみつ」を読んでいるので、我が家の双子はなーんとなく理解しているようです。

この「なーんとなく」というのが曲者ですが(^^;)

おへそのひみつ
★おへそのひみつ★
やぎゅうげんいちろうさんの楽しい絵本です。「おへそはどうしてあるのか」よーくわかりますよ。

【Photo】今は自分で食べて栄養をとってるの(マーヤ)

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