マーヤの戦争体験
ある朝、マーヤがベッドの上で泣いていました。こわい夢を見たんですって。
「マーヤ、戦争の夢を見たの。日本が戦争になっちゃって、アメリカの兵隊がやってくるの。マーヤのおうちのベランダにも兵隊がやってきて、ママが『絶対に声を出しちゃだめ』って言ったから、サーヤとルークとベッドの中に隠れていたら見つからなかったの。
その後で中国の人がやってきて、『飛行機に乗りなさい』って言ったのよ。私はこれは罠だ、と思ったんだけど、サーヤとルークが飛行機に乗ってしまったから、サーヤを守らなくちゃダメって思って、マーヤも飛行機に乗ったの。
そしたらどこかに着いて、大人の人がみんな『もう大丈夫だよ』って言ったんだけど、サーヤとルークとマーヤだけで、パパとママがいなかったから、マーヤ悲しくて悲しくて泣いてしまったの。
目が覚めて夢だってわかったけど、やっぱりパパとママと離れてしまったら悲しいって思って・・・」
最後は涙声になって、また泣き出してしまいました。
しばらく抱っこして、落ち着いたマーヤが言いました。
「マーヤ、夢だけど戦争って怖くて悲しかったから、絶対に戦争はいやだと思ったよ」
そうだね。もう二度と戦争が起こりませんように・・・。ママはずっとずっと祈っているよ。
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