こぶたのペエくん
我が家から車で少々行ったところに、ブックオフができました。
先日、初めて行ってみたのですが、本だけでなくCDやDVD、ゲームソフト、それから衣類や雑貨なんかもあるんですね。
いろいろ見てまわりましたが、結局、夫がDVDを買い、サーヤとマーヤにはそれぞれ自分たちが選んだ本を1冊ずつ買ってやりました。
車に戻り、忘れ物をしたことに気づいた私は子供たちを車に残して、夫と2人でお店に戻りました。
しばらくして車に戻ると・・・2人とも大人しく本を読んでいるかと思いきや、マーヤがワアワア泣いているじゃぁないですか。その横でサーヤが「しかたないやんかー」と怒った声で言っているのが聞こえました。
「まーちゃん、どうしたん?」
たずねてみても、要領を得ません。
代わりにサーヤが答えました。
「マーヤね、ママがきれいな本を買ってくれると思っててんて」
なるほどねぇ。
普通の本屋さんのように、立ち読みしていた本ではなくて、他の人がさわっていないきれいな本を買ってもらえると思っていたようです。仕方ないやん、ブックオフだもん。
「まーちゃん、あのお店はね、『もう読まないけど、他の人が読んでくれないかなぁ』って本をもっていくお店なんだよ。だから、1冊ずつしかないの。」
・・・と言ってみたのですが、きれい好きのマーヤはどうしても古い本がいやなもよう。
これがまたねぇ、1983年発行の本だったんですよ。24年前のものです。新刊ですら並んでいるブックオフにしては珍しいですよね。
それがこの本。題名は「こぶたのペエくん」。今から30年前にさかのぼる1977年に第一刷が発行されたそうです。
「なにをペエさん、そんなことおききするんじゃありません。」
そんな言葉使いをする「おばさんぶた」なんかがでてきます。なかなか素敵な子供向けの短編集です。
なんとかなだめて、家に帰ると、マーヤが子供部屋でこっそり「こぶたのペエくん」の本の表紙を布巾でふいていました。そんなに汚れているわけではないのですが、きれい好きのマーヤにはどうしても気持ちが悪かったのでしょう。
そんなマーヤの姿がいじらしくて、和紙でブックカバーを作ってやりました。
そしたら途端に気に入って、マーヤさん、毎日学校に持っていくぢゃぁないですか。
・・・あらあら私、「おばさんぶた」みたいになってきました。
というわけで、今、マーヤがはまっているのは30年前に発行された「こぶたのペエくん」なのでありました。
ちょっぴり渋い小学1年生のマーヤです。
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