親から言われ続けたこと
このあいだの日曜日に、マーヤがちょっとしたケガをしました。おもちゃ屋さんの一角にあるキッズコーナーで遊んでいた時に転んで、柔らかい床だったにもかかわらず、ほっぺたとおでこをぶつけ、ちょっと赤くなり、目のふちにすり傷ができ、左手の薬指をつき指してしまいました。
1週間前にはサーヤが下唇を3針縫うケガをし、それに比べると大したケガではありませんが、ちょっと間違えば大ケガになっていたかも知れません。想像するだけでゾゾー。
その日の晩、夕食を食べながら、夫がサーヤとマーヤに「ケガをしないよう、十分に気をつけなさい」とあれこれ具体的な例をあげてお説教。
一通りお説教して、二人に「わかった?」と聞くと、マーヤが「いつもパパとママが言ってるからわかってるって」と言いました。
それを聞いてパパ激怒。
「わかってる、わかってる、って言ってるうちは、本当にわかってない!」
夫の怒りはマーヤに向けられたものではないのです。事故という、どんなに気をつけても起こってしまう、何かわからないものに不安な気持ちを持っているのです。
夫が子供たちに言いました。
「病気は治せるけど、ケガは治せないことがあるんだよ。死んでしまうんだよ」
もちろん、病気だって治らない病気もあります。突然、倒れてそのまま亡くなってしまうことだってあります。ただケガは、たとえ事故であっても、なんとか避けることができたんじゃないか、という後悔が残るので、親としてはガミガミ言いたくなるのです。そして、一瞬にして幸せを奪われることがある事故・・・その不安が親にガミガミ言わせるのです。
思えば、私も子供の頃、親に「気をつけなさい」とガミガミ言われ続けました。自分が親になった今では、「今度、海水浴に行く」と言えば、「さーちゃん、まーちゃんから目を離しちゃダメよ!溺れたり迷子になったりしないように十分に気をつけなさい」と必ず言われます。
私と夫もこれからもずっとガミガミ言い続けることでしょう。そのたびにサーヤとマーヤはうんざりすると思います。
でも、いつかわかる。いつか本当にわかる日が来るのです。今の私たちみたいに。その日まで元気で生きていくんだよ。
【Photo】それでもあんまりガミガミ言わないで(マーヤ)
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