みなしごごっこ
マーヤがこう言い出したら、よその子ごっこの始まりです。
マーヤはお兄ちゃんと二人暮らしの『あかねちゃん』という小学校5年生の女の子に変身し、サーヤは『よそのおばちゃん』である私の一人娘『ももちゃん』2才、保育所に通っている女の子に変身します。
週末に梅を観にピクニックに行った時もマーヤは突然『あかねちゃん』に変身し、トボトボと一人でリュックを背負って歩いていきます。
「あら、あかねちゃん、一人で来たの?」と私がたずねるとちょっと口をへの字にして「うちはお父さんもお母さんも死んじゃったし、お兄ちゃんは学校だから一人なの」と答えます。
「じゃあ、おばちゃんたちと一緒にお弁当食べる?」と聞くと「うん。わたし、お弁当自分でくつって(作って)きたの。だって、お母さんいないから」とあかねちゃん。
「すごいね〜。このお弁当、あかねちゃんが自分で作ったの?ほら、ももちゃん見て、あかねちゃんえらいね〜」と言うと『ももちゃん』になったサーヤが「うにゃ」と言って、あかねちゃんにニッコリ笑いかけます。
その後『あかねちゃん』から
「いつもお兄ちゃんと二人で夜は寝てるの」とか
「ご飯はお金を持っていってお店に食べに行ってるの」とか
「わたし学校でいっぱい勉強してるのよ」・・・などなど身の上話を聞かされます。
そして最後には必ずこうせがまれるのです。
「うちはお父さんもお母さんもいないから、今日はおばちゃんのところに泊まっていい?」
「いいわよ。あかねちゃんが泊まりにきてくれたら、ももちゃんも喜ぶし。ね、もも」と私が言うと、「もも、あかねちゃんだいしゅき」とあかねちゃんに抱きつきます。
子供って自分以外の境遇に憧れるものなんですね。
【Photo】『あかねちゃん』と『ももちゃん』になっても仲良しです
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