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2004年8月 5日 (木)

死なない子

20040805「どんなお子さんに育ってほしいですか?」と聞かれたら、「優しい子」でも「元気な子」でもなく「死なない子」と答えたいと思っています。

病気や事故で親より先に死んで欲しくないし、自殺なんてまっぴらごめんです。そして有事の時ですら、生き延びる子になって欲しいと願っています。

そう強く考えるようになったのは野坂昭如氏原作の映画 「火垂の墓(ほたるのはか)」を観て以来です。父親の出征中に空襲で家を焼かれ、母を亡くした14歳の兄と4歳の妹が親戚の家をとび出し二人だけで生きていこうとするこの映画、戦争が終わったことも知らない暮らしの中で妹は栄養失調で死んでしまい、一人で妹を弔った兄もまた餓死してしまいます。

この映画をみて平和への切望以上に「有事に死なない子に育てたい」と私は思いました。

阪神淡路大震災を経験し、平和な日本ですら人生何があるかわからない、と強く感じています。どんな状況になっても生きる希望を持ち、たとえ両親がいなくなっても生き抜く知恵と社会に適応できる柔軟性をもって欲しいと思っています。

「火垂の墓」の14歳の兄はひたすらに生きようとしました。二人だけの家を構え、食事を作り、泥棒をしてでも小さな妹に食べさせようとしました。でもダメだった。戦争が幼い二人を殺した・・・というのは簡単です。でもそれだけじゃない、私はそう思うんです。親戚や地域といった「社会」から孤立して人は生きていけないのです。14歳の兄にはそれがわからなかった。

サーヤとマーヤに折りにふれてこう言っています。

「戦争や地震でパパとママが死んでも、さーちゃんとまーちゃんは生き延びなさい。ひとしきり泣いたら近くにいる人を探して『育ててください』って言うんだよ。ごはんだけは絶対に食べなさい。どんな暮らしでもガマンして大きくなってね。」

そんな話を夫にすると彼はこう言いました。

「おれは子供を残して死んだりしない」

親の方も「死なない親」にならなければいけませんなあ。(^^:)

【Photo】あたしがんばって生きる(サーヤ)

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