ルーク日記(5)ボクはお兄ちゃん
モゾモゾはどんどん大きくなりました。1匹は「さーちゃん」、もう1匹は「まーちゃん」と呼ばれています。おうちに来た時はボクよりも小さかったのに、今では2匹ともボクより大きく、後ろ足だけで立って歩きます。
大きくなるにつれて、ボクにも興味を持ち出して、ボクのヒゲをひっぱったり、しっぽをつかんだりするようになりました。ヒゲをひっぱられるとちょびっと痛いけど、ボクはお兄ちゃんだからガマンします。でも、パパがひっぱった時は「ウ〜」とうなります。
小さい時はボクと同じようにお口がきけないモゾモゾでしたが、いつのまにか、パパやママのようにペラペラとお話するようになりました。ボクのことも「クーク」と呼ぶようになりました。ボクも真似してお話してみようと努力するのですが、口から出る言葉は「ウグウグ」とか「ワン」とか「キャン」とか「クゥーン」しかでません。
ある日、ボクは悪いことをしてママから叱られました。ママはボクに「ルーク、ごめんなさいって言いなさい」と言いました。ボクはさーちゃんやまーちゃんみたいに「ごめんなさい」と言おうと思ったのですが、どうしても言葉が出ないので下を向いて涙をこらえていました。すると、さーちゃんが横から「ママ、クークはお口がきけないのよ。犬だから、ごめんなさい言えないのよ」と言ってくれました。ボクは「さーちゃん、ありがとう」と思いました。
さーちゃんとまーちゃんは毎日、おままごとをして遊んでいます。時々、ボクに「これルークのお弁当よ」と言ってままごとのお弁当を作ってくれます。ボクはクンクンにおいをかいでみて、ちょっと食べる真似をしてみせます。
スーパーの袋をシャカシャカ言わせてボクと追いかけっこ遊びもします。さーちゃんもまーちゃんもボクが逃げるとキャアキャア言って喜ぶので、ボクははりきって部屋の中を走り回ります。
さーちゃんは時々、こっそりボクにビスケットをくれます。まーちゃんはくれません。
さーちゃんもまーちゃんも時々、「クークだあい好き」と言ってボクのことを抱きしめてくれます。そんな時ボクは妹って可愛いなあ、と思います。
ボクはさーちゃんとまーちゃんが大好きです。もうモゾモゾじゃないけど、今でも可愛いボクの妹たちです。これからもボクはさーちゃんとまーちゃんを守ってあげたいと思います。
【Photo】さーちゃん、クークがだあい好き(サーヤ)
ボ、ボクもさーちゃんがだあい好き(ルーク)
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